「ひきだし」第9回 甘えさせる

今日は、前回出てきた「甘えさせる」についての話です。

私は、四人の孫のじいちゃんです。俯瞰して見ても孫には甘い!子どもたちを育てる時と比べたら孫たちを「甘やかす」ことが多いと思っています(笑

今まで「愛情」は心の成長にとって、とても大切なものだと書いてきました。でも一般的には、子育ての中では「甘え」は良くないことと捉えられてしまいます。どうしてでしょう?

「甘え」の中には、「甘えさせる」と「甘やかす」の二つがあり、それは違うものであるという学びを受けていないからだと思います。「甘えさせる」のは良いことですし、しなければならないと言われています。それに対して「甘やかす」のは、してはならないことと言われています。その違いは!

「甘えさせる」ということは、子どものペースを尊重することです。情緒的な要求(触れ合い、子どもの話を聴く)を受け入れることです。ここから安心感が生まれてきます。一生懸命努力しても、どうしてもできないことには、ヒントを与えたり、手をかしたり(手当て)することが大切です(子どもは、親が自分のことを観てくれているという空気を感じ、安心感が膨らみます)。

「甘やかす」とは、過干渉、過保護とも言われ、大人のペースを重視していることになります。親は引け目を感じてしまい(背景は分かります。親は毎日忙しく働いて時間がなく、子どもの情緒的な欲求に応えきれていないために)、物質的な要求(金や物)を受け入れてしまう。じいちゃんも同じかな!これは後々困ったことになります。

自分の寂しさを「物」で埋めようとすることに、心が奪われていきます。それを拒まれると、不安になり自分はどうしていいかわからなくなる・・・そして・・・。


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たいせつな人の訪問

 今日、たいせつな人の訪問日です。ワクワクしながら朝から待っていました。もっと言うと訪問したいという連絡があった日からずーっとワクワクしていました。
 たいせつな人とお母さまと久しぶりに会った瞬間は、たいせつな人の表情は以前と変わらず、お母さまの方が少しだけ暗いかなと感じました。お二人を面談スペースに案内したらお母さまが「私がいない方がイイよね」と大切な人に話しかけました。たいせつな人は「うん」とも言わず首を縦に振るだけでした。

 二人だけでの話になりましたが、マスクをしているので表情が分かりません。ソーシャルディスタンスを保つことができましたので、「マスクを取って話そうか」と私から声をかけマスクを取りました。その瞬間、『よっぽどのことがたいせつな人に起きているな』と直感しました。

 たいせつな人の話を聴きました。出てくる言葉が負のエネルギーで一杯です。「認めて欲しい!」「褒められたい!」「凄いと思われたい!」・・・という言葉が何度も出てきます。無価値観からくる言葉です。『なぜ?何だろう』と思いました。それを知りたかったのでたいせつな人に聞きました。「なぜ、そう思うの?」
 たいせつな人から言葉が出てきません。その代わりに涙が出てきました。「辛くて我慢していることをお母さんに話したか」と聞いたら「話していません」という返事です。これは、『お母さんに甘えることができていない』のだなと思いました。さっきの「認めて欲しい!」「褒められたい!」「凄いと思われたい!」というのはお母さんに対してなのか。『甘えたいけれど、どこかで自分にブレーキをかけている』のだと感じました。

 私のとった行動は、「お母さんをここに呼ばないか」です。たいせつな人は悩んでいました。私は「なんでお母さんに甘えられないの?甘え方を忘れた?」という言葉を掛けました。次に「お母さんは港だよ」「あなたは大海を航海しなければいけないのに、今は港の周りをぐるぐる回っているように見える」「どれだけお母さんは、あなたに愛情を注いでいるかを感じたことがある?」とゆっくり目を見ながら話しました。

 たいせつな人は、お母さまを呼びに行って一緒に面談スペースに戻って来ました。お母さまが、椅子に座った瞬間に、たいせつな人は、自分の椅子をお母さまに向けて「これからもっと甘えていいですか」と頭を下げてお願いをしました。お母さまは「そうだったの!」という『大きな港』でした。それ以降は、ご想像ください。

 たいせつな人とお母さまの表情が明るくなりました。お母さまのプラスのエネルギーをたくさん受け取って欲しいと思いお別れしました。たいせつな時間を頂き感謝いたします。ありがとうございました。

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子どもたちが考え、作ったクリスマスパーティーがおこなわれました!

Esumoの子どもたちが約2カ月前から考えて、少しずつ形にしていった「クリスマスパーティー」が今日、16:00~18:00で行われました。ケーキ以外は、子どもたちの手作りです。

  1. はじめのあいさつ
  2. □□□プレゼンツゲーム
  3. 先生が考えたゲーム
  4. ケーキもぐもぐターイム
  5. 記念撮影パート
  6. 終わりのことば

一人ひとりが、自分の役割を考え、それを表現(みんなに説明)してから行動に移していました。会場の設営は授業の休み時間に互いに声を掛け合いながら、少しずつやっていました。企画するということは、普段の学びを知恵に変えることだと思います。大人から見れば、遊んでいるだけじゃないの!と感じるかもしれません。が、本当に一人ひとりが一生懸命いろんなことを考えて形にしたと思います。それぞれに「思い出」として残るのだろうなと思いシャッターを切っていました。


積極的に参加する子ども、少しもじもじして人の後をついて行きながらも、その場に行ったら黙々と協働する子ども。自分のことに夢中になり、周りが目に入らず、集中して作業する子ども。いろんな子どもたちがいて成り立っているEsumoです。


そんな子どもたちに先生たちからのほんの少しのおたのしみ。また、子どもたちのリーダーがみんなのために作ってきてくれたプレゼントもありました。私もいただきました。〇〇さんありがとうございました。楽しかった2時間はあっという間に終わりました。みなさん、ありがとうございました。


リーダーは、来年度の各月のイベント企画をもう考えて、メモしていました(^^)/

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「ひきだし」第8回 自立

今日は、自立についての話です。


お母さん!お父さん!『お子さんをどのように自立させるか』について話したことがございますか。自立の土台の一つに何があるのでしょうか? 今日は一緒に考えてみませんか。その前にお母さん!お父さん!の考えを持ってくださいね!

例えば、何かを成功させるために次のような過程を踏むとします。
① 「成功させるための要因」をまずは「悩み」ながら「考え」
② 次に、具体的な解決のための情報を「集め」、「組み合わせ」、
③ 「自ら判断」して行動に移し、その判断・行動に対する結果を「振り返る」。
④ その「振り返り」から次の一手を悩み・考え、修正して実践します。
この繰り返しを行うことで、成功を手に入れる。____ここに達成感が生まれ、それが「自信」となります。

しかし、行動の途中で、失敗したときに『否定的な見方や言葉で追い詰められたら』次の一手は考えられなくなります。失敗を恐れて身動きが取れなくなり、『自分はダメなんだ』と『自己否定』という流れのないため池に入り込みます。

失敗を恐れないでチャレンジするために必要なものは何でしょうか?

それは親の愛情です。もっと言えば「甘えさせる」ことです。そこに十分な「安心感」が生まれます。子どもの話をよく聞き、受け入れていくことで「安心感」が増幅されます。そのようなお子さんは失敗を恐れず、何度も何度もチャレンジしていくのです。

自立の土台の一つは、「安心感」だということを分かっていただけたでしょうか。

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距離感が縮まるということは?

 前回の先生の学び!の続きです。生徒と先生の距離感(関係性)はどうかと気づかれないように見ていました。今日は先週と空気感が少し違いました。先週いろいろ面倒を見てくれた友だちが、先に校舎に入っていたということで生徒に安心感が生まれた。というのと、家庭で教材の「すらら」を一生懸命やったという自信。そのことを担当の先生が掴んでいて「褒めた」ことが大きかったと思います。

 先生が、「その生徒をどうしたいのか!」という当たり前のことを真剣に、1週間考え続けていたことが距離感を縮めるキッカケになったと思います。二人で話し合いながら、計画を修正して、何をやっていくかを具体的にしていました。ものすごい前進です(^^)/

 これは、先生が生徒と同じ速さで並走したことが大きかったと思います。互いに互いを感じながら進んだこと精神的な距離感を詰めたことになったのではないかと思います。

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「ひきだし」第7回 子どもの話を、しっかり聞く!

今日は、前回に続き、子どもの話を、しっかり聞く!についての話です。

前回は、親が子どもの話を全て否定したらどうなるでしょうか?で終わりました。ここから読んでいただいた方は、「ひきだし」第6回をご覧ください。

自分の感じ方に自信を持てなくなり、すべての判断を周囲に依存するようになります。
「僕が何を言っても聞いてくれない」「僕の考え方がおかしいんだ!」と自己否定になり、当たりさわりのないことしか話さなくなっていきます。周りの顔色を伺ってばかり・・・。

「育てやすい子ども」「いいお子さんですね!」と作られた子どもになっていきます。そうなれば、子どもにとっては、我慢しかありません。でも、いつまで我慢できるのでしょうか?

きちんと自分の意見を聞いてもらい、正しいことは正しい、誤解していることについては「こっちから考えたらどうなるかな!」とヒントを与え一緒に考えていくことで、子どもの世界(感じ方)が変わっていくと思います。優しい気持ち、笑顔が多い子どもになると思いますヨ!

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先生の学び!

 子どもたちの日々の様子は、当たり前ですが異なります。今日もそうでしたが、生徒はEsumoに来て手を洗いながらニコニコしながら話していました。が、いざ教室に行くと急に別人になり先生が「どうした?」と聞いてもダンマリ。「家庭学習は何をやるの?」と聞いても「・・・」。先生は悩み!?『どうしたらいいですか』と言いながら、迷い、考えている様子。(いい勉強だと私は見ていましたが(^^)/)

それが、先に会員生になった友だちが来たら様子が一変!二人で話しながら、まずはクリスマスパーティーの準備をしながらリラックス。それから、計画表に沿って勉強を始めました。先に会員生になった生徒がうまくエスコートしてくれた部分もあります。(これは、Esumoの目的でもあるのですが)

 まだ小学生ですから、子どもは揺れます。それが当たり前ですから、大人はそれにつきあっていくことが大切なんだと改めて感じた場面でした。

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「ひきだし」第6回 子どもの話を、しっかり聞く!

今日は、子どもの話を、しっかり聞く!についての話です。

子どもが少しずつ大きくなってくると自分の考えを話しだします(自己主張)。「僕は、〇〇だ!」「私は、□□をやりたい!」と話しだします。時には、親に対して批判的な言葉を発するときがあります。


例えば、
(息子)「△△ゲーム買ってよ!みんな持っているんだからさー」
(母)「よそはよそ」「ゲームやったら時間を守らないでゲームばかりになるでしょう」
(息子)「そんなことないよ!しっかり時間を考えてやるよ!」
(母)「何言っているのよ。普段のあなたの様子を見ていればそれはないわね!」
(息子)「そんなのやってみなければ分からないじゃないか」
(母)「お母さん、今忙しいんだから自分部屋で家庭学習したら!」
(息子)「お母さんは、いつもようやって話をそらして・・・」
   「僕の話を聞いてくれない」
(母)「生意気、言わないの(大きな声で)」

このような会話の中で、なぜ我が子が△△ゲームを欲しがるのか?の理由をしっかり聞くことが大切だと考えます。必ず、背景があるはずです。

その理由や背景をしっかり聞き、納得したら「認める」ことが必要です。話を聞いてもらい、認めてもらうことで、子どもも自分の感じ方や判断に自信を持てるようになります(自己肯定感が育まれます)。


逆に、すべてを否定してしまったら、どのようになっていくでしょうか?

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今日のEsumoの中で

今日「こんにちは」とあいさつを交わしたときに少し元気がなかった会員生がいました。こちらは、お母さまが、昨日入院したことが原因と分かっています。その子と先生が話したとき、「昨日は泣いた!」と話したようです。どれだけ悲しかったか。寂しかったか。小さな胸がはちきれそうになっているのだと思いました。

この情報を校舎全体で共有し、どのように接していくかを打ち合わせしてから授業に入ってもらいました。

授業の入れ替え時間にその会員生の様子を報告に来てくれました。
先生「おんぶを迫ってくるし、いろいろ話してくるし・・・」
私「それでどうした!」
先生「おんぶして、いろいろ話を聴きました」
私「ありがとう!」「今日は、気分転換ができればそれでいいから!」
先生「背景が分かっているので、対応を間違わないようにします」

その言葉に対して、本当に、有り難いと思いました。(感謝です)
そこには「甘えさせる」ということを理解した対応をしてくれたからです。

授業が終わり、お父様が迎えに来るまで時間があったので、〇〇さんと先生Aと先生Bの三人で『かくれんぼ』をしていました。その時の〇〇さんの様子を観ていて感じたのは、笑顔の中に、悲しみ、寂しさが少し薄くなったということです。

お父様が15分後くらいに迎えに来ていただいた時に、〇〇さんの様子の情報交換をしました。私「今日は、とにかく体を動かしながら各先生にくっついていましたよ」
父「そうでしたか。やっぱりさみしいのでしょうね。夜は泣くんですよね・・・」
私「自分たちができることがあれば言ってください。やれることはいたします」
父「ありがとうございます」
○○さんは「パパ―!」と大きな声でお父さんとの会話を楽しんでました。
車に乗る前に〇〇さんは「今日もありがとうございました」と私たちにあいさつして帰りました。(本当に礼儀正しい子どもです)

終礼で、お父様との話の内容を伝え、「今後の対応の仕方の前に〇〇さんの心の状態をここしばらく注意してみて欲しい」ことを伝えました。ここで話したことは、「今は『甘えさせる』ことがなぜ?重要なのか」についてです。少しでも○○さんに安心感を持って欲しい。お母さんやお父さんのほかにも、先生たちもしっかり見ているからね!という空気を醸しだしていこうと話し合いました。「お母さまが退院するまでしばらく時間がかかるのでお願いします」と感謝の気持ちを込めて言葉にしました。

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ひきだし第5回「反抗、イタズラは、自発性が育ってきた証!」

EISUグループの次世代型プログラム学習塾Esumo(エスモ)です。

今日は「反抗、イタズラは、自発性が育ってきた証!」についての話です。

反抗は、自立のサインです!
イタズラは、好奇心の表れです。自発性が育まれている証です。

これからいろんなことを学んでいくための、原動力です。これを、頭から否定したり、ただ叱ったりしてもお子さんは納得しません・・・
見て欲しい!甘えたい!というサインかもしれませんし・・・

大人から見れば困った行動でも、子どもなりに、理由があると思います。その理由を聞くことがとても大事です。理由も聞かずに、大人の都合で、叱ったり、止めたり、ということを続けていると、自発性そのものまで、損なわれていくと言われています。

遊びやイタズラを、過剰に規制したり、禁止したりすることが、子どもの自立心を奪う、といわれているのはそのためなのです。

ましてや、体罰で制止するということは絶対にしてはならないことです。自己肯定感が失われてしましい、自分を出そうとしなくなります。子どもに表情がなくなってきた時は、相当に追い込まれている状態だと思ってください。子どもをたたいた親も傷ついているはずです。

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