たいせつな人の訪問

 今日、たいせつな人の訪問日です。ワクワクしながら朝から待っていました。もっと言うと訪問したいという連絡があった日からずーっとワクワクしていました。
 たいせつな人とお母さまと久しぶりに会った瞬間は、たいせつな人の表情は以前と変わらず、お母さまの方が少しだけ暗いかなと感じました。お二人を面談スペースに案内したらお母さまが「私がいない方がイイよね」と大切な人に話しかけました。たいせつな人は「うん」とも言わず首を縦に振るだけでした。

 二人だけでの話になりましたが、マスクをしているので表情が分かりません。ソーシャルディスタンスを保つことができましたので、「マスクを取って話そうか」と私から声をかけマスクを取りました。その瞬間、『よっぽどのことがたいせつな人に起きているな』と直感しました。

 たいせつな人の話を聴きました。出てくる言葉が負のエネルギーで一杯です。「認めて欲しい!」「褒められたい!」「凄いと思われたい!」・・・という言葉が何度も出てきます。無価値観からくる言葉です。『なぜ?何だろう』と思いました。それを知りたかったのでたいせつな人に聞きました。「なぜ、そう思うの?」
 たいせつな人から言葉が出てきません。その代わりに涙が出てきました。「辛くて我慢していることをお母さんに話したか」と聞いたら「話していません」という返事です。これは、『お母さんに甘えることができていない』のだなと思いました。さっきの「認めて欲しい!」「褒められたい!」「凄いと思われたい!」というのはお母さんに対してなのか。『甘えたいけれど、どこかで自分にブレーキをかけている』のだと感じました。

 私のとった行動は、「お母さんをここに呼ばないか」です。たいせつな人は悩んでいました。私は「なんでお母さんに甘えられないの?甘え方を忘れた?」という言葉を掛けました。次に「お母さんは港だよ」「あなたは大海を航海しなければいけないのに、今は港の周りをぐるぐる回っているように見える」「どれだけお母さんは、あなたに愛情を注いでいるかを感じたことがある?」とゆっくり目を見ながら話しました。

 たいせつな人は、お母さまを呼びに行って一緒に面談スペースに戻って来ました。お母さまが、椅子に座った瞬間に、たいせつな人は、自分の椅子をお母さまに向けて「これからもっと甘えていいですか」と頭を下げてお願いをしました。お母さまは「そうだったの!」という『大きな港』でした。それ以降は、ご想像ください。

 たいせつな人とお母さまの表情が明るくなりました。お母さまのプラスのエネルギーをたくさん受け取って欲しいと思いお別れしました。たいせつな時間を頂き感謝いたします。ありがとうございました。

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