「ひきだし」第13回 甘えについて その2

 前回まで「甘え」は、生きていく上でとても大切なものです。ということをお話してきました。今日は、「甘え」を十分に受けてきた子どもがどうなっていくかについてお話していきます。

 子どもは、10歳前後から「自立」という自分の可能性を広めるために歩み始めます。愛情を注いできた親にとっては寂しいかもしれませんね。「自立」の方向に子どもが歩み始めたと感じたら、今まで「並走」していた親が少しずつ離れていくことをイメージしておいて欲しいと思います。

 いつまでも「並走」していると、子どもの自立は遅れます。好奇心をもって動き出しても初めからうまくいきません。たとえ失敗しても、十分に「甘え」を受けて育ってきた子どもは、次に何をすればいいかを振り返り、考え、行動に移します。信じてあげましょう。

仮に次のアイディアが出ない場合、子どもは港(親の元)へ帰ってきます。(いつでも両手を広げておいてくださいね。)その時、思い切り抱きしめてあげてください。帰るところがある子どもは、不安を抱きません。

 甘えが不十分なまま、親離れをしていったとしても親の助けを必要とするときが必ずあるはずです。いろんな思いをし、感じ、傷ついて親の元に帰ってきたら、今まで「甘え」られなかった分、十二分に「甘え」させて欲しいともいます。いずれ「安心感」が芽生え、育まれ、自己肯定感という花を咲かせます。親が信じなければ。

子どもが一人で歩き始めたときに、「心地よさ」や「楽しい」「ワクワクする」ということを感じているようでしたら「それを大事にするんだよ!」と声をかけてあげてください。これからの人生を豊かにしていく羅針盤になると思います。

Esumo(エスモ)公式ページはコチラまで https://esumo.jp/

「ひきだし」第12回 甘えについて

 今日は、大人にも必要な「甘え」につての話です。そこから学ぶことがあると思います!

 仕事をしていれば、ストレスもたまり同僚と飲みに行き、「△△がなんだ!」「そうだ!そうだ!」と愚痴を言って発散します(今は、新型コロナでできませんが・・・ストレス溜まりっぱなしですね)。これは、お互いに甘えることができ忘れるので、また明日からがんばるエネルギーにかわるのですね。私もそうでした(笑

 さて、甘えを完全に排除して、私たちは生きていくことができるでしょうか?

 今日、人間関係が希薄になり、夫婦、親子、友だち、恋人、皆、あたりさわりのない、表面的な会話しかしなくなっていると言われています。それは、お互い何かの拍子に、不自然になり、知らないうちに距離を置きだした。相手の存在を軽視して認めなくなってきた結果だと思います。お互いが元に戻そうと考えたら「甘えたくなる」「甘えさせる」ということを考えると思います。

 「甘え」があって、初めて「本心」を素直に伝えることができるのではないでしょうか。
 「甘え」を受け入れて、素直に聞くという穏やかな態勢になれるのではないでしょうか。
 「甘え」は、安心感を育み、相手への寄り添い方を教えてくれるものだと思います。

 子ども時代の「甘え」を、もっと肯定してみませんか。「甘えはよくない」という誤った常識を捨てませんか。「甘え」ということをもっと深く感じて(考えて)みませんか。

Esumo(エスモ)公式ページはコチラまで https://esumo.jp/

「ひきだし」第11回 自然体で子どもを見守る

 前回は、脱線してしましましたので、話を戻していきますね。
 今日は、「自然体で子どもを見守る」ということについて話します。


 生徒の前で授業を始めたばかりの頃は、必死に予習をし、授業を何度も何度も組み立て、『この問題は〇〇さんに当てよう!』『多分、こんな反応するだろうな!』などと考えながら授業準備を進めていました。

 けれど、自分のイメージ通りの授業展開にはなりません。(今はそれが当たり前だと思えるのですが、新人の頃は・・・)「なんで!」「どうして!」という思いになり肩に力が入り鬼のような形相で授業をしていました。自分は疲れるし、楽しくないし・・・!当然、子どもたちは、つまらない授業だと感じていたと思います。<(_ _)>

 勝手な自分のイメージを、子どもに投影して、それができないとイライラする!とても身勝手な接し方をしていました。

大人が「自然体で子ども見守る」ということができれば、大人自身が楽になると思います。子どもといろんなことを共有できると思います。なにより空間を楽しめますよね!

 それによって子どもはもっともっと楽になるのではないでしょうか。安心していろんなことに手を出すことができるようになると思います。また、子どもながらに相手のことを考えるようになっていきます。そのような空間をまずはご家庭で作ってみませんか。

Esumo(エスモ)公式ページはコチラまで https://esumo.jp/

「ひきだし」第10回 カンニングの心理について

 もう「ひきだし」が10回目になりました。まだ私しか読んでいないと思います(笑
 今日は、突然ですがカンニングの心理についての話です。

 試験監督をしていると、あの子は「カンニング」しているな!とすぐに分かります。その時に思うことは、『悪い点数を持っていけば、怒られるのだろうな!』ということです。
 何のために学びをしているか!の「前提」が崩れて来ていることを周りの大人が気づいて上げてないことに・・・。

 生きていれば、うまくいくときと、失敗するときがあります。いや、失敗の方が多いと思います。けれど、行動しなければ「失敗はない」のです。ここは大事なところだと思います。子どもが、失敗しても再度挑戦しようと思うように接することがどれだけ大事!なことか。

 これは、お子さんが小さいときの付き合い方で別れてくると思います。

 お子さんの「表面的な結果」だけを見て「否定的なことば」をかけ続けて育てると、自己肯定感はしぼんでいきます。『ぼくって、私ってやっぱりダメなんだ!』という思いが蓄積されていくだけです。

 その「結果」の背景を本人が「振り返れる」雰囲気を事前に作っておくことが必要ですし、本人一人でうまく「振り返り」ができないときは、周りの大人が「並走」してあげ一緒に考えることで「再挑戦してみよう!」と前向きな思考になります。失敗までの過程で「できているところ」を認め、褒めることがとても大事です。

 これで、ストレスが軽くなりますね!明るく前向きな学びを楽しんで欲しいと思います。


Esumo(エスモ)公式ページはコチラまで https://esumo.jp/

令和3年 元旦

謹賀新年

昨年中はお世話になりました。
本年も皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

  本年も「心地よい・惹かれる・しっくりくる・楽しい・腑に落ちる・ワクワクする・喜
びを感じる」という7つの感覚を行動の規範として歩んで行きたいと思っております。
ワクワク・どきどきする日々を子どもたちと一緒に過ごしたいと思っております。
私たちのEsumoの校舎もそれを望んでおります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。弥栄

Esumo(エスモ)公式ページはコチラまで https://esumo.jp/