前回まで「甘え」は、生きていく上でとても大切なものです。ということをお話してきました。今日は、「甘え」を十分に受けてきた子どもがどうなっていくかについてお話していきます。
子どもは、10歳前後から「自立」という自分の可能性を広めるために歩み始めます。愛情を注いできた親にとっては寂しいかもしれませんね。「自立」の方向に子どもが歩み始めたと感じたら、今まで「並走」していた親が少しずつ離れていくことをイメージしておいて欲しいと思います。
いつまでも「並走」していると、子どもの自立は遅れます。好奇心をもって動き出しても初めからうまくいきません。たとえ失敗しても、十分に「甘え」を受けて育ってきた子どもは、次に何をすればいいかを振り返り、考え、行動に移します。信じてあげましょう。
仮に次のアイディアが出ない場合、子どもは港(親の元)へ帰ってきます。(いつでも両手を広げておいてくださいね。)その時、思い切り抱きしめてあげてください。帰るところがある子どもは、不安を抱きません。
甘えが不十分なまま、親離れをしていったとしても親の助けを必要とするときが必ずあるはずです。いろんな思いをし、感じ、傷ついて親の元に帰ってきたら、今まで「甘え」られなかった分、十二分に「甘え」させて欲しいともいます。いずれ「安心感」が芽生え、育まれ、自己肯定感という花を咲かせます。親が信じなければ。
子どもが一人で歩き始めたときに、「心地よさ」や「楽しい」「ワクワクする」ということを感じているようでしたら「それを大事にするんだよ!」と声をかけてあげてください。これからの人生を豊かにしていく羅針盤になると思います。
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