「ひきだし」第23回 評価について

今回は、「評価」についてのお話です。
 
私の気づきは、廊下を通ったとき、K君(中学生)が楽しそうに、明るく授業を受けている姿を見たときでした。数学の授業ときとは全然違う表情です。得意、不得意という観点もあると思いますが、自分はK君を何も知らない。と言うか、自分勝手な観点で「評価」していました。 

このような仕事をしていると、年度が替われば「担当クラス」が変わる場合もあります。生徒のレベルで習熟度別にクラス変更もあります。その時に、子ども一人ひとりの「申し送り」を前任者とします。

子どもの性格、部活、習い事やその子どもの得意教科、不得意教科(単元等や学習習慣等)、伝達しておくべき大切なこと(注意点)など時間をかけて話し合います。その時に、私は本気で聞いていたのか?一人ひとりの子どものことを知ろうとしていたのか?という自責の念にかられました。

子どもの様子は、時間とともに、接する人とによって、場面でいろいろ変化します。子どもも大人と同様に、いろんな役を演じています。目の前にいる子どもの様子が全てではないということを「知る」ということが大事で、「知らない」ことの方が多いのです。

家庭での、学校での、スポ少や部活での、塾での子どもの様子・・・

自分勝手な「評価」で、接するのではなく、知らないのであれば前任者に相談してアドバイスをもらったり、本人に直接教えてもらったりという行動に出なければなりません。
先生と呼ばれる職業は、落とし穴が多いです。


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