「ひきだし」第39回 夏休み明け!の子どもの変化やサインを見逃さない

今回のテーマは、「夏休み明け!の子どもの変化やサインを見逃さない」です。
 では、子どものどんなことに注意したらいいのでしょうか。

生活環境の変化が心に現れてくると・・・
 休み前はしっかり学校にも習い事にも行っていた子どもでも、夏休みは家にいることが多くなります。それによって環境の変化に不安を覚えることがあります。小学生くらいの子どもは、自分の気持ちをコントロールすることが難しく、休み明けに学校に行けなくなることもあります。
 
 これは、人つき合いが苦手な子どもほどその傾向が強くなります。また、休み明けからの転校なども注意することが必要です。心身に不調をきたしてしまうことも少なくありません。

どんなサインも見逃さないで!
 〈頭が痛い〉〈おなかが痛い〉〈吐き気がする〉〈表情が暗い〉または〈表情がない〉〈食欲がない〉〈体が震えて止まらない〉というような身体的症状があれば要注意です。この症状は『原因不明』であることが多いです。また、話をするときに相手の目を見ない。〈視線を合わすことが少なくなった〉と感じたらこれもサインです。

 このようなサインを感じたら、子どもの話しをゆっくり聞く時間を持つことを大切にしてください。子どもから話してくれる環境を作ることがとても大事です。ここでしていけないことは、話しを無理やり聞き出すという行為です。
子どもは、ありったけの勇気を出して話そうとしているのです。話すまで待ってあげてください。
涙ながらに、声を詰まらせながら話しだし、話しが終わったら思いっきり抱きしめてあげてくださいね。
この時も子どもの様子から目を離さないでください。

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「ひきだし」第38回 「?」

 今日のテーマは、「?」です。

 お子さんが、朝起きる時間が遅くなり学校へ遅刻しそう。今日の宿題をやってないのがわかった。子どもの机の上に今日使う教科書がある・・・子育てしているといろんなことが日々起きますね。

 そんな時に、

 遅刻しそうだから、お母さんが忙しい中でもお子さんを車で送りますか?
 宿題を忘れたら先生に叱られるから前の日に、お子さんの宿題を確認しますか?
 忘れ物をしないように前の日に、お子さんの持ち物を確認しますか?

 ここから何が育まれるのでしょうか?
 この接し方で、本当にお子さんのためになるのでしょうか?

 遅刻して、先生に叱られることで『何かを感じる』子育てとは?
 宿題を忘れて、先生に叱られることで『自己を振り返る』子育てとは?
 忘れものをしたために隣のお友だちに教科書を見せてもらうことで『お友だちに迷惑をかけたから気をつけよう』と思う子育てとは?

 これからの子どもたちが生き抜いていく社会はどのようになっているか誰も予想ができません。よく言われている2045年問題。仕事が変容すると言われる中でどんな準備が必要になるのか?

 ただ、小さいうちから、自分のことは自分が最後まで丁寧にできることが、将来
「自分で情報を集め、情報を処理し、判断して行動する。結果がでたら、振り返りをして次に何をどのように生かすことが結果につながるかを冷静に考える力」を育む土台になると考えます。

 過保護になり過ぎず、ほったらかしでもなく、適度な距離を保ちながら、適度に力を抜いて子どもを見守る親の姿が、子どもの自己肯定感を育むと思います。
 一つひとつの「?」を考えてみてください(^^)/

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「ひきだし」第37回 相手のことを考える

今日のテーマは前回に引き続き「相手のことを考える」です。
 お互いが、お互いのことを気にかける。チョッと先を考えて相手が楽になる「こと」や笑顔になる「ことば」をかけてみませんか。それは特別なことでなくていいのです。『そうしたいと思うこと』で十分だと思います。そこに、相手に対する感謝の気持ちが芽生えます。

「ありがとう!」ということばが自然に出てきますね。

育児・家事は協働作業と頭でわかっていても、何をしたらいいか戸惑っている男親はおおいですね(苦笑 
奥さまに聞けばいいだけのことなのですが・・・

ついつい仕事中心に頭が反応してしまい、ストレスをため込んでいる自分に気づかないまま我が家に帰る。帰っても心は仕事に・・・。それでは、目の前の奥様のことや子どものことを『心の目』で見えるわけがありませんよ。では、どうしたらよいでしょうか!

家のドアを開ける前に、仕事のことは忘れましょう!

車から降りる前や玄関前で大きな深呼吸をし、自分の今を客観的に感じる時間を持つことが大事です。それで、少しでも気持ちに余裕ができたなら笑顔で「スッキリ」ですね。

 そうなれば、笑顔で「ただいま」と元気に言えるでしょう!また、奥様にも「今日一日、ごくろうさまでした」と言えるのではないでしょうか。そこから生まれるのは、「安心感」「自己肯定感」という何とも言えない「心地よい」「楽しい」「喜びを感じる」瞬間です。

 相手のことを自分のこととして考えることで、自分が楽になり余裕ができる。それで周りの人も楽になる。だから、奥様や子どもと正面から向き合う「ワクワク」した時間を持てることになるではないでしょうか。

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「ひきだし」第36回 気持ちに余裕を持って子どもと接したい!

 今回のテーマは、「気持ちに余裕を持って子どもと接したい!」です。

 忙しいという字は「心を亡くす」と書きます。

 忙しい時は、自分のことで心が一杯。相手のことを考える余裕がありません。発する言葉は相手の心にグサッと刺さることが多いです。やめておけばいいのに、追い打ちをかけるように相手に対して厳しく接してしまいがちです。これが「心を亡くす」という状態ですね。

 それは、お互いが嫌な思いをする瞬間を作っていることになります。
 時間がないから忙しいのか! やることが多いから忙しいのか! どちらなのか、それとも両方なのか?
 お母さん、お父さんが一緒に、一週間や一日を振り返って見る時間を持ってはどうでしょうか。

 今日、相手に何回「ありがとう!」と言いましたか? お父さんがお母さんに感謝の気持ちを持って「ありがとう!」と声をかければ、お母さんも「お父さんもありがとう!」と返すのではないでしょうか。この時は、心を亡くしていないと思います。

 相手を思いやる親を見て、感じる子どもには「安心感」が生まれます。それがやさしい気持ちを育むことにつながっていくと思います。自己肯定感が強くなってくる要因ですね。

 自分一人で抱えてしまうために、時間の使い方をいくら整理しても終わらないことがたくさんあります。そんな時は、相手を頼って甘えることも大事です。頼られた方は、何をすればいいかをよく聞いて、処理してあげることでお互いが笑顔になります。「ありがとう!」が自然に出てきます。

 気持ちに余裕を持って子どもと接することができる土台ができましたね。
 どんな時間の使い方をすればいいのか!とあまり自分を追い詰めるのではなく、互いに甘えてみることが大事です。また、気持ちの切り替えのための「魔法のことば」を持っておくといいですね!

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